ジェヨン@cine21 2



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ジェヨン@cine21 2

cine21さんの記事より。。。

相変わらず凄い男

生まれて初めての刑事役、チョン・ジェヨン

2411053

チョン・ジェヨンが歩いてきた。
かかとを折って履いたスリッパのようなスニーカーは、
すぐにでも紐が切れそうなスニーカーだった。
靴の中にはアディダスのロゴが鮮明に刻まれた白い靴下、
一晩中犯人を追いかけたように赤く充血した目。
「ア、迎え酒飲まなきゃいけないのに」
俳優チョン・ジェヨンの素朴さと気さくさが
映画のキャラクターと接近する瞬間だった。
思わず『私が殺人犯だ』のチェ・ヒョング刑事が
歩いて来たのかと勘違いした。

チェ・ヒョングは“連続殺人犯を捉えるべきなのに
掴まえられない刑事”だ。
こう説明すると、チェ・ヒョングは
『殺人の追憶』の刑事と似ている。
説明をしなければならないようだ。
“チェ・ヒョングは頭の良い刑事だ。
 警察大学出身のエリート刑事だ。
 ところが、連続殺人事件に自分の恋人が関わり、
 殺人犯を捕まえられず、昇進も出来ず、
 その事件に埋没している」
公訴時効後、連続殺人事件の犯人だと主張する
イ・ドゥソク(パク・シフ)が現れる。
自分の犯行記録を書いた自叙伝がベストセラーになり、
イ・ドゥソクは一気に有名人となる。
ところが、チェ・ヒョングはイ・ドゥソクの挑発に
簡単には巻き込まれない。
チェ・ヒョングの口からはしきりに悪口が飛び出し、
彼の態度は異常な程 冷静に見える。
「チェ・ヒョングの行動に疑問を持たせる」
チョン・ジェヨンの演技は計算されたものだ。
映画のどんでん返しのため、
チョン・ジェヨンはバレない表現演技をしなければならなかった。

チェ・ヒョングの心中が簡単に推察できない為、
序盤ではチョン・ジェヨンの演技に注目がいかない。
だが、彼は十分なほど意味深な演技を披露する。
多少 固く感じられるチェ・ヒョングのキャラクターに
柔らかな感じを加えたのも俳優チョン・ジェヨンの腕前だ。
「当初シナリオにはチェ・ヒョングが静寂で
 緻密な人物で描写されていた。
 ユーモラスでもなかった。
 チョン・ビョンギル監督と話をしながら、
 もう少しナチュラルで、
 チンピラのような刑事の姿を作った。
 人物像がもう少し軽くないと観客が退屈するからだ。
 さらに、映画の状況が非現実的なので、
 キャラクターにはリアリティーを生かす必要があった」
生まれて初めての刑事役だが、
リアリティーを生かすため 直接刑事には会わなかった。
「職業が刑事なだけで特別なことではない。
 模範的でないのがリアリティーだ」
考えてみると、彼はいつも容易く模範となるが、
精魂込めてリアリティーを積む演技をしてきた。

似た脈絡で、チョン・ジェヨンは、
アクションシーンは俳優にあまり残るものがないと考える。
「撮る時は痛く骨を折ったが、
 実際の映画ではあっと言う間に終わる。
 また、アクションは演技ではないじゃないか。
 アクションシーンを見て
 “おぉ、演技良かった”とは言わないから」
それでも『私が殺人犯だ』を撮ったチョン・ジェヨンは
手強いアクションを本当に沢山演じなかればならなかった。
大型水槽に投げこまれたり、路地を疾走したり、
疾走する車に突っ込むアクションまで、
そのどれもが甘くはなかった。
「事実、いっぱいいっぱいだった。
 昔は痛いとも思わなかったが、
 今は思ったほど体が動かない。
 精神力のみでしている。
 私たちの映画に必要な要素だから」

チョン・ジェヨンは演技しかない役者だ。
なのでまめに演じる。
いや、“バッタも一時”という思いで、さらに演技をするつもりだ。
キム・ヒョンソク監督の『AM 11:00』はいくつかの場面だけを残し、
ほとんど撮影が終わった。
12月中にはイ・ジョンホ監督の『さまよう刃』の撮影に入る。
『AM 11:00』ではタイムマシンを作った物理学博士を、
『さまよう刃』では一瞬にして娘を失う父親を演じる。
「本数が重要なのでなく、過程が重要だ。
 毎作品、エネルギー消耗の軽重はない」
そう話すチョン・ジェヨンは、『私が殺人犯だ』を撮ったように、
今後も真剣に面白く映画を作る過程を楽しむだろう。
皆があまりにも人間的なこの俳優の演技を
常に信頼するのは そのためだ。


<シネ21> SNSを通して受けた読者からの質問

Q:秋になると思い出す映画『小さな恋のステップ』のように
  ロマンス映画を再び撮りたいとは思いませんか。
  相手女優は誰が良いですか。

ジェヨン:撮りたいです。
  相手の女優は特に考えたことはありません。
  私が好きで、私を望むのなら誰でも歓迎です。
  事実『小さな恋のステップ』のトン・チソンは、
  キャラクター的に醜い奴です。
  口下手でもなく、無愛想でバカみたいで、
  表情もあまりなく、とても平凡な人物なのに、
  映画の情緒が良くて大勢の皆さんが覚えていて下さるようです。

Q:どうすればチョン・ジェヨンさんのような
  男性を得られますか。

ジェヨン:(笑)道端で拾って来たような男なのに…。
  まぁ、そんな男が欲しければ百八礼して下さい。



cine21  に続く 




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